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コメントありがとうございます!
ほああ、くりさんの気の紛れになったのなら幸いでございます><
そうですねぇ、ネイドは相当前にちょろっと出ただけなので、
誰これ感がすごいですよねw覚えていなくとも全く問題ないのですが
少し文章内に補足テキストを入れておきました^w^
ご意見ありがとうございます~
ザントの魅力はオンオフの差ですよね!
しかしもし脳内再生がつらいようであれば、
とりあえずどちらかに統一してしまうと良いと思います。
終始冷静ザントか、終始テンション高めで読めばいくらか楽に読めるはず(?)
イッパツファイト!
落ち着いて~!(>_<)(笑)
ザントのフラストレーション爆発の回でした、落ち着きなくて申し訳ないです。ウヒャヒャ
ネイドの件についてはよくぞお気づきになられました、
実は私も全く同じことを思ってました()
「ふんふんセリフ書きやすいな~この人。あれ、でもなんだか口調がデジャヴな感じ……。あ、ギラヒムだわこれ」
と書いてる途中思ってました()
まぁいっかと思ってそのままでしたが、やっぱりそう思いますよね~
ザントの過去を割と真剣に考えて、
鬼のように捏造した小説っぽい文章の11話目です。
詳しくは、「トワイライト・ファントム0」をご覧ください。
もしご興味があって時間に余裕があればどうぞ。
◆はじめに
・ザント一人称
・物語はミドナが幼い時代からスタート。
ザントも若くて、いくらかまともっぽかったけど最近微妙。
・基本ザンミド意識の展開
※オリジナルキャラが出る回なのでご注意を
◆ざっくりあらすじ
ザントは魔力と光が欲しい
トワイライト・ファントム11
~黒の賢者~
……
……
……あ……
風が強い、な
影の世界で 強い風が吹くのは珍しい
風は小さな光の合間を縫い
冷たい石の上を滑り 異様な歌を唄っている
強い風は 死を連想させる
影の世界では
風を奏でることで 死者を癒し 弔う
これ以上 底へ落ちることがないように
風が霊体を持ち上げ 運ぶのだ
強ければ強いほど 高く、高く。
あぁ、
誰か死んだのだろうか
それとも死んだのは私かな
ふふ
黒の塔に幽閉されてどれだけ経ったのか
など、もう数えていない
『とてもとても とても長い』 情報はそれだけで十分だ
数を数えればそれだけ虚しい
気が滅入る
だから数えるのはやめた
自分にとって それは 救いにならない
私の救いは
無限の魔力と
夢幻の光
それだけだ
それだけだ……
最近よく そう、
魔術を教えていた頃を思い出す
私が魔力も 光も 手にしていた頃だ
私はあの方の専属教師で
あの方は私の教えをよく学び とても上手く魔術を使っていた
ミドナ様
私の光
まるで、魔力の中に己の神経が通っているかのように いや概念としてはそれが正しいのだが あの方は魔力を手足のごとく 自由自在に扱えるのだ
100年に一度の逸材 と言うのは軽薄かもしれないが
残念だ
もっとたくさんのことを教えたかった
私は あの時間が本当に好きだった
あの方は 真剣で 負けず嫌いで ひたむきで 一生懸命で
好奇心があって 探求心があって
私に歯を見せながら とても楽しそうに笑って
二人で同じ目的に向かう あの尊い時間を
また共に過ごすことができればいいのに
あの方は……
ーーあの方は楽しかっただろうか?
?
私は何を考えている?
ーーミドナ様は楽しかったのだろうか?
……楽しかったに決まっている、当然だ あの方は魔術に興味があったのだ
魔術の授業は、あの方にとって……
ーーミドナ様にとってあれは、本当に価値のある時間だったのか?
も、もちろんだ、あの方は魔術の授業だけは、昔から進んで学んでいた。
そう、私との授業だけは、真面目に受けていた
だから
ーー『私』との授業である必要は?
ーー『私』でなくてもよかったのでは?
???
何を考えている?私は何を
ーー私がこの場にいる間 教師がいなくなった間
誰が教えている?
誰から学んでいる?
そうだ
自分でもわかっているだろう
ミドナ様は 代わりの者と
別の者と
あぁぁぁあああああああああああっ!
違う、違う、違う!
代わりの者などいない!!
別の者などいない!!
あれは 私でなければならないのだ
あの方を教えるのは 私でなければならないのだ
ーー光から逃げたのは私だ それを選んだのは私だ
違う 逃げてなどいない!
ーーミドナ様も私から逃げた それは『私』でなくてもいいということ
違う 違う 違う 違う
あの方は 魔術の授業を
私との時間を
あ あ あ あ
違う あの方も あの時間が好きだったはず
私との時間が好きだったはず
ーーそう思っているのは私だけ
うるさい うるさいうるさいうるさいうるさい
違う あの方にとっても
あれは私でなければならないはず
私 私 私 私
ーー私でなくても ミドナ様は
違う!!
あ あ 愚かな考えだ
消えろ まやかしめ
黒の塔の陰鬱な闇が 私の脳をおかしているのだ
あぁ落ち着けザント 大丈夫だ 目を覚ませ
あの方はああ言ってくれたではないか
私のことを えらい と
う うう うぅ
えらいな ザント と
みとめてくれた だろう
そう
そうとも
あぁそうとも 私との授業だけは 真面目に受けていたのだ
逃げることなく
進んで
私との時間を求めていた
逃げる こと な ど ただのいちど も なく
そう
そうだ
その通りだ
それでいい。
はぁ。
ミドナ様。
私は
ーーその方が都合がいいーー
……
現実から目を背けることが 今は非常に楽なのだ
自分を哀れみ慰めることも
周りを恨み憎むことも
疲れてしまった
だから私は
渇きがくれば 魔力を啜り
気を揉めば 光を想う
それを繰り返すだけ
余計なことは考えない
それでいい
ーーそれしかない
それでいい
ーー自我を保つには
崩壊しない為には
もうそれしかないのだ
・
・
・
遠くで魔力の動きを感じた。
このような生活を続けているせいか、魔力の感知は昔に比べ非常に過敏になっていた。
かなり遠くにいるが、魔力を持つ生物がこちらに近づいてくるのがわかる。
……もうじき渇きが来る。
ちょうどいい。
獲物として確保しておくか。
この魔力の持ち主は何だろう。
ネズミ……とも違う、蟲とも違う。
かなり高い魔力だ。
これを吸い上げればしばらく渇く心配もなさそうな、湧き水のように潤沢な量。
まるでヒトが持つような魔力……
……ヒト?
「!!!!!!!」
ヒトだ。
これは紛れもなく、ヒトの魔力だ。
何故?ヒトが近づいてくる。
これまで、ただの一度もなかったことだ。
宮殿から遠く離れたこの黒の塔に、ヒトが来るなど。
誰だ?
誰が近づいてきている?
誰の魔力だ?
まだわからない
何故 誰が ここに
確実に ここを目指して 近づいてきている
誰 誰 誰 誰 誰
一体 誰 まさか
魔力の持ち主は、ついに塔の下までたどり着いた。
そしてそのまま、長い階段を躊躇なく登ってくる。
……
……!
チッ……最低だ。
ようやく魔力の持ち主を特定できたが、今回ばかりはこの能力を恨むしかあるまい。
知りたくなかった。
全身を不快感だけが襲う。
ようやくわかった。
このあぶくだらけの泥沼、あるいは毒物、あるいは腐り果ててヘドロ化した果実のような厭わしい魔力の持ち主は、間違いなく、ネイド。
今最も、絶対に会いたくなかった男。
『妙な動きをするなよ、すぐわかるからね』
ーーなどと言って、私のことを探り回っていた。
最低だ。
ふざけるな。
何故こんなことになる?
何故久方ぶりのヒトとの再会が、よりによってこいつなのだ?
黒の塔はどこまで私を痛めつければ気が済むのか。
胸糞が悪い。胃が焼けそうだ。
ムカデが腕から這い上がり、やがて首もとに到達するかのように、じりじりと嫌悪感が沸き上がる。
ヘドが出る。
何をしに来たのか知らないが
こんな状況を知られることは屈辱以外の何物でもない
あぁ嫌だ、嫌すぎる
帰れ 帰れ帰れ帰れ
……いや。
それよりも
私はふらふらと立ち上がる。
我ながら頼りない足取りだ。
ネイドの魔力が部屋の前にたどり着くと同時に、私は互いを隔てる扉を力任せに思いきり蹴り上げた。
扉の上げた鈍い呻き声が塔内に反響する。
「貴様が私をここへ追いやったのか、ネイド」
私は唸るように呟いた。
ネイドは私を密告した当人だと最も疑っている男。
こいつは私のことを監視していた経緯がある。
自慢じゃないが険悪な関係だ、私を陥れようと動くに決まっている……。
他者への憎しみは長い間抑えていたが、忘れたわけでも無くしたわけでもない。
内側にため込んでいたそれが、静かに息を吹き返していた。
「…おお、おおおおその声は…!!ははは!まさか本当にこんな所にいるとはね!ザント殿!」
ネイドは扉の向こうで高笑いした。
懐かしい(が、吐き気がするほど嬉しくない)声。
わかってはいたが、来訪者は本当にネイドだった。
黒の塔にこの男など、嫌悪感の乗算でしかない。
「あぁ驚いた……これはこれはザント殿、お久しぶりですなぁ……3年ぶりだね 」
3年
今こいつはそう言ったか
私は3年も……
いや、それより
「質問に答えろ」
「……感動の再会なんだからもう少し浸ってくれてもいいのにねぇ。
ふふん、言っておくが君に恨まれる筋合いはないよ。私は何もしてないし……」
「白々しい、私の周りを嗅ぎ回っていた貴様が関わっていないはずがない……!」
「おぉ怖い……君もひねくれたねぇ。
悪いが私だって君がここにいるってのは昨日初めて聞いたんだよ?
……あぁ酒の席でね、良くしてくれてる大臣様が教えてくれたのさ。
話半分、騙されたと思って来てみたら……ふふふ」
大臣 様
……私を尋問した奴か。
くそ……思い出すだけでも腹立たしい。
怒りか悔しさか、無意識に唇を噛む私を余所にネイドは話を続けた。
「しかしお気の毒だねぇザント殿…!このような汚らわしい、腐敗した、ド底辺のクズだまりみたいな場所に!お住まいだなんて……。
ま、元気そうで何よりだよ。話し方を覚えてるだけ上出来じゃないか。それともザント殿にとっては居心地の良い部屋だったのかな?ん?」
「余計な口を叩くなネイド。耳障りだ」
苛々と吐き捨てた私の返答が面白くないのか、ネイドは静かに舌打ちをした。
「……あのなぁ、身の程をわきまえろよザント。君の方が立場的に不利に決まってるだろ。
私は君をここから出してやることもできるんだよ?その態度はちっとも賢くないぞ」
!
ここから出す、だと?
本気なのか、からかっているのか。
こいつが扉の外にいるとはいえ、物理的にどうにかできる問題ではない。
それに……こんな状況下で言うのは贅沢だとわかっているが、こいつに助けを請うのだけは絶対に嫌だ。
……だが正直、ネイドの言葉に心がぐらついている自覚もあった。
「……貴様のどこにそんな力がある」
「ふふん、気になるかい?力ならあるさ。君をここに閉じこめたのは大臣だろう。ということは、ここから出す権利を持つのも大臣というわけだ。つまりそういうこと。わかった?」
出す権利……
大臣……
何を言っているんだ?
それがネイドと何の関係があるのか。
私が特に感想を持たないことを察すると、ネイドはやれやれとわざとらしく呟いた。
「わからないかなぁ。
この私が!大臣!という意味だよ?理解できた?
君の救世主ネイド大臣におべっかの一つでも言ってみたらどうかね」
……拍子抜けだ。
ネイドが大臣だと?
ふざけているのか?
こんな時に。
理解しがたい。
「まぁ……厳密にはまだだけど。ふふふ、でも内部ではそういう話が挙がっているらしいんだよねぇ……。
何しろこの3年間、私は出世街道まっしぐらだったからね!このままいけば確実、そう遠い話じゃない……。
ふふ、君がこんな薄汚れた場所にいる間、外では色々と変化が起きているんだよ、時代遅れのザント殿」
こいつが大臣に任命される、ということだろうか。
意味が分からない。
そのような評価を受ける働きを、こいつができるとは到底思えない。
「ふふん、これも昨日、大臣様から聞いた話さ。今の君には全く関係ないけど、『人付き合い』は大事だよ。宮殿内なら尚更ね」
「……他人の顔色がそんなに大事か」
所詮、虎の威を借りなければ何もできない。
こいつは昔からそうだ。
ネイドはしばらく押し黙っていたが、大きなため息をついた。
「…………はぁぁああ、呆れた!驚きっぱなしだよ今日は!本ッ当に君は魔術以外に興味がないんだね!
ここまで何も考えてないなんて逆に感心するよ。
でもちょっと間抜けすぎるぞ。だからこんな所にぶち込まれるんだよ」
「……?何の話だ」
「あのな、君の立場が周りからどれだけ羨ましく思われてたか知らないのか?」
「立場?」
私の立場……
私は……王宮魔術研究家……
兼
『ミドナ様の専属教師』。
……羨ましがられていた……?
何故?
「姫君の教育係だぞ?自分の働きが直接!上に伝わる絶好の出世ポジションだろうが!
それもあれだけのサボり魔……んん、サボリ癖のついた姫君が取り分け真面目に受けていたのが君の受け持つ授業だよ。
逃げられた言い訳も、いたずらされた言い訳も考える必要なく、苦労せずいい報告だけできる君が、妬まれないわけないだろ?」
ーーっ
「みんな表に出さないけどね。
ひと頃、君の株が上がったことがあっただろ。あれでやっかみがピークに達したんだろうねぇ」
ネイドは扉をノックして、聞いてるかい?などと声を上げている。
「誰だか知らないけど、君を蹴落とそうと奔走したみたいだね。いるんだよねぇたまに……他人を陥れてまで這い上がろうとする欲深いヒトが……。
出世なんてそこそこ役割果たして上手いこと社交してりゃいい話なのに、よくもまぁわざわざ。
さすがにこんなところにぶち込むのはやりすぎだと思うが……ま、君の自業自得だろうよ」
「自業……自得……だと?」
「そ!元はといえば、君が自分の立場の価値も理解せず!周りに気配りも根回しもせず!堂々とあぐらかいてたのが悪いよ。
欲を張るのは……ふふ、いけないね。ミドナ様に仕えているのは君だけではないのだよ」
!
「……あの方の名前を軽々しく口にするな」
「……はぁ?わけわかんないこと言ってる場合か。
とにかく。私が大臣になれたのも君のおかげだからね……。私はこれでも義理に厚い男だよ。
大臣になった暁にはすぐに君をここから出してやるよ。まぁ覚えてたらだけどね!はははは!」
「……ちょっと待て」
わたしが だいじんになれたのも きみの おかげだからね
ーー待て
「どういうことだ」
ーー聞くな
「あ?どういうことって……何だよ、白けるだろ?空気を読めよ」
「私のおかげというのは……どういうことだ」
ーーやめろ、やめろやめろやめろ
「あぁそれ?
ふふん……3年前君がいなくなって空いた、絶好の出世ポジション……。
いただいたんだよ。私がね」
ーー
「別に狙ってたわけじゃないけどね。大臣様から仰せつかったのさ。
ふふ、おかげで昇れるところまで昇ったよ!君と違ってそれなりに世渡りには気を使ってるからねぇ。
ミドナ様も私の授業を真面目に受けていたし、そこから派生して他の授業もまともに聞くようになった。私が評価されない理由がない」
ーーア"
「感謝するよザント殿、君とミドナ様が私を伸し上げてくれた」
ア"……
……かり……
「ひ……」
ひかり……
わたしの……
あぁ……
「あ…………あはぁっはぁっはぁ……」
この湿ったような奇妙な笑い声が、自分の喉から出ているものだと気づくまで時間がかかった。
しかし止まらなかった。
笑いが止まらない。
「あはぁ、あ、ひ、ひははは」
もう何も聞こえない。
「代わりの者……代わりの者……貴様が?貴様ごときが?が?がぁ?あ、は、は、はぁはぁはぁ、おお面白い冗談だ、あは、あは、あは」
魔力も
光も
清く尊い時間さえも
奪われたというのか
汚された
私の
わ 私の
時間が
汚された
楽だと?
成果だと?
出世だと?
屈辱!
こんな こんな こんな
あ あ あ
「ふ ふざけるな わ 私はただ 純粋に あ あの時間を ああ あ 」
私でなくては
私でなくと も
私でなくとも 私である必要が
あ あ あ あ
「わ、私の 私の 」
魔力も
光も
何もかも
「奪われた、あはは、ぜんぶ奪われた、いひひぃ、自業自得?はは、私が何をした?あはぁはぁ、私はただ、ただ、ひ、ひ、ひ、ひ」
ひかり……
あぁ……
「貴様、ははは、あひひひ、欲張るな、と言ったな?は、はぁ、はぁははは、欲しがって、何が悪い、今は、今は、ほしいものだらけだ、ぜんぶないのだから、ぜんぶ、ぜんぶ、奪われたのだから、ひ、ひひひ、魔力も、光も、かけがえのない、あれも、支えも、ひ、は、は、は、うぇひひ、はぁ、あぁ、あああああ」
「あああ嫌だぁあ あ もう奪われるのは、嫌だ、嫌だ、嫌だ、もう、もう嫌だ、もうないぞ、私には、もう、だから、だから、ひひひひひはははははは!いぇひひ、ひひひひっははひひひはははは」
「奪ってやる、うはは、奪ってやるぞ、よこせ、ほしい、私のだ、ぜんぶ、ぜんぶ、あぁっっはっはぁぁぁっ、ひひゃひゃひゃひゃひゃぁあっあっあああああ」
「ぁああっあああああ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!!!!」
腕輪が割れた
割れた隙間から とめどなく魔力が溢れ出ている
これまで腕輪が吸い上げた 私の魔力
しかしヒトの持つ量ではありえない 注ぎ足し続けた尋常ではない量
全てが膨れ上がり
緑色の火花が散開した
枝分かれした先から光弾が弾け
影の紋様を伝い 稲妻のように飛び交い
あちこちで 爆発している
部屋は切り裂くような強烈な光に包まれた
「はははははははは!!呪ってやろうかネイド?」
「呪ってやるぞ」
「うぇひひ、ヒトの魔力は、さ、さぞかし旨いのだろうな?
ははは、奪ってやるよネイド……喜べ、ふふふ、ふはは、ふははは、はははははは、よこせ、よこせ、ひぇへへへへへへぇはぁはははははははぁああ"ああ"ああ"あ"っ」
魔力が漲る、はぁ、はぁあ、
気分がいい、吐きそうだ
消えろ
全て消えろ
ああぁ、はぁああ、
呪ってやる
奪ってやる
全てよこせ
みつけて
よこせ
よこせよこせ
楽しい
内側を抉り取られているようだ
心臓を引き裂いてしまいたい
脳を切り刻んでしまいたい
あはは 楽しい
感情が混乱する
狂ったように 笑いがこみ上げる
洪水のように 涙が零れる
むせかえるような 怒りが充満する
つらい
苦しい
死んでしまいたい
嫌だ死にたくない、
みつけてください、
死にたくない、死にたくない……
嗚咽
咆哮
あぁぁ、喉がからからだ
吐いても吐いても吐き気がする
もう吐くものもない
もう歩けない
くたびれた
奪われた
全て……
奪われた……
魔力……
ひかり……
うばわれた
うばわれ た
魔力を
魔りょくを
かえせ
よこせ
魔力が
ほしい
みどなさま
まりょくを
ひかりを
まりょくを
まりょくが
みどなさまが
いない
欲しい
あひ
欲しい
欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい
ない
なにも
うばわれた
すべて
くるしい
たすけて
みつけて
あ あ ああ
わたしは
わたしは
もう
わからない
あ
あぁぁ
あのことばをください
かたりかけてください
やさしくしてください
ささやいてください
ください
ことばを
わたしに
あ
あ あ
みどなさま
みどなさま
み
み
みつけ、
ああ あ
わ、
わ
私を 見つけてください……
ミドナ様……
ミドナ様ア"ァ"ァ…
『……………』
そこから何も覚えていない……
誰か……
『ザント……』
側に……
『ワタシは隣に……』
……手を……
『……またな……』
……
うっすらと視界が広がる……
……灰色をした……石造りの天井……。
!
天井が『見える』。
これは驚くべき光景だった。
目を覚ました私は、黒の塔ではない場所に居たのだ。
ていうね(白目)
半分くらいザントが大騒ぎしている回でした。
読んでいて疲れた方もいると思いますが大丈夫でしょうか。
私は疲れました()
主犯も痛い目を見たということでここは一つ許してやってください。(?????)
何回これ言えば気が済むんだと言われればそれまでなのですが、
ザンミド要素ほとんどなくてすみません。。
もう少し、もう少しです。
私もザンミドが書きたいのですが展開がそうさせてくれないのです。
それこそ私がそれを選んだので仕方がないのですが。。
ザントもようやく塔を脱したのでもうしばしお待ちください。
◆勝手に出した用語や設定の解説
・風葬
魔術で風を起こして霊体を癒す、影の世界の弔いの風習……という設定です。
本来の風葬は死体をさらして風化させるもの、らしいのですが
影の世界ではあくまで埋葬した後の処置です。
言うなれば鎮魂歌的なそれ。
埋葬の仕方はハイラルが土葬形式なので影の世界も土葬だと思います。
多分ダンジョンとかあります。
・ネイドその2
オリジナルキャラですすみません。
影の宮殿の家臣の一人。ザントの同僚。
たいへん久しぶりの登場なので覚えてないと思いますが
覚えていなくても問題ありません。
一応書くと、6話でザントに嫌がらせっぽいことをしてます。
ザントとはとっても仲が悪いです。
出世欲が強そうに見えますが、
どちらかというと権力者にちやほやされるのが好きなだけ。
ネイドが出てくると執筆が進むというジンクスが私の中にあり、
これまで何度か救われました。
おそらくですが、セリフに気を使う必要がないからです。
この話はザントが主人公なので、
なるべくかっこよく丁寧に扱うよう心がけております。
言葉遣いから使う単語、笑い声まで、かなり慎重に選んでます
(そうは思えないかもしれませんがこれが限界なのです)。
そこのところ、何も考えなくていい()ネイドはやっぱりありがたいです。
オリジナルキャラで申し訳ないのですがそんな感じです。
ザントって出世ポジションとか空気読めとか言わないんです……多分。
・発狂ザント
今回ちょっと落ち着きなく大騒ぎしてしまったザントですが、
これに関してザントがお好きな方は
もしかすると眉をひそめられたかもわからない。
ザントって別に言動がぶっ飛んでるわけじゃないんですよね。
ザントは変わった態度をとるキャラクターですが
「ウェヒヒ」とか「ホーホホー」とか「ウリイイイイイイイアアアアアアア」
とか言いながら奇抜な動きをするだけであって、
セリフはいたって普通なんです。それがザントの良いところ。
そうとわかっていながらも、いっぺん吹っ飛ばしたかったのです。
壊れたテレビを自力で直したらネジが一個余った(例えが古い)的な、
そういう状態が後々のザントを形成すると思ったのです。
吹っ飛ばした結果、疲れた( ^)o(^ )ドスコイ
_人人人人人人人人人人人人人人人人_
> 中のひ……別の者などいない! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
別の者などいないのでみなさんザンミド書いてくださいほんとにお願いいたします(祈祷)
トワイライト・ファントム0
トワイライト・ファントム1 〜黄昏の小さな姫君〜
トワイライト・ファントム2 〜隠者の庭〜
トワイライト・ファントム3 〜聖者〜
トワイライト・ファントム4 〜潜思〜
トワイライト・ファントム5 〜黄昏の哀歌〜
トワイライト・ファントム6 〜忠誠と反故〜
トワイライト・ファントム6.5 〜後ろ影〜
トワイライト・ファントム7 〜影と静寂の中で〜
トワイライト・ファントム8 〜塔と腕輪〜
トワイライト・ファントム9 〜禁戒の呪術〜
トワイライト・ファントム10 〜光〜
トワイライト・ファントム11 〜黒の賢者〜※ここです
トワイライト・ファントム12 〜残された者たち〜
トワイライト・ファントム12.5
トワイライト・ファントム13
◆タグ一覧
/トワイライト・ファントム
PR
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コメントありがとうございます!
ほああ、くりさんの気の紛れになったのなら幸いでございます><
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ザントのフラストレーション爆発の回でした、落ち着きなくて申し訳ないです。ウヒャヒャ
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